FXはどうやって利益を得る?基本的な仕組みとリスクを解説!

2022/6/3

FXについて、「始めてみたいと思っても仕組みがよくわからない」「どのようなリスクがあるか分からない」といった不安や疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。見慣れない専門用語も頻繁に出てくるため、難しいというイメージを持っている方もいるでしょう。

ここでは、これからFXを始める方向けに、FXの基本的な仕組み、FXで利益を得る方法、理解しておくべきリスクについて解説していきます。

そもそもFXとは?という方はこちらをご覧ください

FXの基本的な仕組み

FXをはじめとする金融商品への投資を行う際は、どのような仕組みで利益を得ることができるのか理解しておくことが重要です。まずはFXの基本的な仕組みを解説します。

FXとは

FXは、正式名称を「外国為替証拠金取引」といい、異なる国の通貨を売買し利益を得る取引を指します。通貨の交換比率を表す「為替レート」は日々変動しているため、その変動を見ながら取引のタイミングを計り、利益を狙います。

また、実際の取引で売買する通貨の組み合わせを「通貨ペア」と呼びます。通貨ペアは、ドル/円やユーロ/ドルのように表わされ、為替レートは通貨ペアごとに異なります。

たとえばドル/円の為替レートが1ドル=100円の場合、10,000円を米ドルに交換すると100ドルになります。その後1ドル=120円になったタイミングで手元の100ドルを円に交換すると12,000円となり、はじめに持っていた10,000円との差額である2,000円の利益が得られたということになります。

反対に1ドル=90円のタイミングで100ドルを円に交換すると9,000円となり、1,000円の損失ということになります。これがFXの基本的な取引の仕組みです。

FXの解説書

FXと同じように外貨に投資する方法として「外貨預金」がありますが、資金の決済方法、レバレッジ、売り注文から始められることなど、取引の仕組みが異なります。
外貨預金との違いについては下記のページでご紹介していますので、参考にしてください。

【関連ページ】初心者必見!FXの始め方や注意点を具体的に解説!

FXで利益を得る方法

FXでは、利益を得る方法が2種類あります。

一つ目は「キャピタルゲイン」です。キャピタルゲインとは、資産自体を売買することによって得られる利益を指します。FXにおいては、通貨ペアごとの為替レートの変動を利用して「安く買ったものを高く売る」ことにより利益を得ることができます。

チャートとお金の図

上段で例示したとおり、ドル/円の為替レートが1ドル=100円のときにドルを買い、1ドル=120円まで円安が進んだタイミングでドルを売ると、1ドルあたり20円の利益が得られ、1万ドル取引した場合には、20円×1万ドル=20万円の利益が発生します。

また、FXでは売買するたびに資金の受け渡しを行うのではなく、売買によって生じた損益のみを受け渡す「差金決済1」と呼ばれる仕組みを採用しているため、売りから取引を始めるというメリットがあります。つまり、円高ドル安の局面においても「高く売ったものを安く買い戻す」取引によって利益を得ることも可能です。

たとえばドル/円の為替レートが1ドル=100円のときにドルを売り、1ドル=90円のときに買い戻せば、1ドルあたり10円分の利益が得られ、1万ドル取引した場合には、10円×1万ドル=10万円の利益が発生します。

二つ目の方法は「インカムゲイン」です。インカムゲインは資産を保有することによって得られる利益を指します。株式の配当金や、不動産の賃料収入がイメージしやすいでしょう。FXにおいては「スワップポイント」によりインカムゲインが得られます。

FXで効率よく利益を得る方法とリスク

FXの基礎的な仕組みを理解した後は、さらに一歩踏み込んで効率よく利益を得る方法やリスクについて勉強してみましょう。

FXの大きな特徴は「レバレッジ」

FXでは、証拠金と呼ばれる取引資金をあらかじめ口座に入金しておくことで通貨の売買が可能となります。証拠金を担保にして、預け入れた金額の何倍もの金額を取引できる仕組みがあるのがFXの大きな特徴です。この仕組みは、てこの原理を意味する「レバレッジ」と呼ばれています。

たとえば、1ドル=100円のときに1,000ドルを買いたい場合には10万円の資金が必要です。しかし、レバレッジ取引では手元の資金が10万円に満たなくても取引ができます。レバレッジが25倍の場合には4,000円あれば10万円分の取引が可能です。

レバレッジを利用すれば手元の資金が少額しかない場合でも取引に参加できるメリットがあります。ただし、取引の最低単位はFX会社によって異なるため事前に確認しておきましょう。松井証券 FXでは1通貨単位、100円程度からの取引が可能です。

FXのリスク

FXには以下のようなリスクがあります。
預け入れたお金が大きく減ってしまう可能性もあるため、リスクについてはあらかじめ理解しておきましょう。

1 為替変動リスク

FXでは為替レートの変動により利益を得られる反面、想定とは反対に相場が変動すると、為替差損が発生します。為替レートは24時間変動しているため、思わぬタイミングで損失を被ってしまう可能性もあるでしょう。
急激に相場が変動した場合には、損失により証拠金が不足し、「追証(おいしょう)4」と呼ばれる追加の入金が必要になるケースもあるため注意しましょう。

2 スワップポイントリスク

スワップポイントは金利の高い国の通貨を買い、金利の低い国の通貨を売る場合に受け取ることができるものですが、反対に、金利の低い国の通貨を買い、金利の高い国の通貨を売った場合にはスワップポイントがマイナスとなり、金利の差額を支払うことになります。また、市場金利の動向によっては、金利の受け取りから支払い転じたりする場合もありますので注意が必要です。

3 信用リスク

FXの取引は、取引所FXを除き基本的にはFX会社と投資家との相対取引となります。従いまして、FX会社の業務状況などによっては投資家に不測の損失を与えるリスクもあります。故に、財務状況が健全で証拠金の管理をしっかり行っている会社を選ぶ必要があります。

4 システムリスク

FXの取引は取引用のシステムやインターネットなどを使用します。従いまして、システム障害などが発生すると売買注文が出せなくなるなどの取引に重大な支障が生じる可能性もあります。故に、堅固なシステムを構築している信頼のおける会社を選ぶことが肝要です。

なお、松井証券は創業100年以上の歴史を持ち、安定したシステム環境を提供し、健全な財務状況にて運営しています。

基本的な仕組みを理解した後は少額で取引を始めてみるのがおすすめ

スマホで投資がうまくいっている女性

FXで利益を得る方法として、2種類の通貨の買値と売値の差額を狙う方法以外にも、2種類の通貨に金利差があるときに、その差額分をスワップポイントとして得る方法があります。

効率よく利益を得るためには、少ない資金で大きな金額の取引を可能とするレバレッジを用いた取引をうまく活用するとよいでしょう。ただし、レバレッジを高く設定しすぎたり相場が予測と反対方向に大きく動いたりした場合は損失が大きくなるリスクがあることなどには、注意が必要です。

FXの基本的な仕組みの理解は、実際にトレードをしてみることで深まります。松井証券では1通貨単位、100円程度から取引可能となっているため、まずは少額から始めてみてはいかがでしょうか。

<監修者>

川口一晃

<プロフィール>

1986年銀行系証券会社に入社。銀行系投資顧問(現・三菱UFJ国際投信)や三洋投信で11年間ファンドマネージャーを務める。2004年10月に独立してオフィスKAZ代表取締役に就任。テレビ番組やラジオなどメディア出演は多数。現在、FMナック5「お金の世界の歩き方」でパーソナリティを務める。「SMAP×SMAP」では木村拓哉氏とも対談。著書も多数。また、テレビ朝日のドラマ「アイムホーム」をはじめ、フジテレビの月9のドラマの監修も担当。行動経済学学会会員。

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