初心者必見!FXの始め方や注意点を具体的に解説!

2022/2/19

投資にはさまざまな方法があり、何から始めればよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。資金を失うリスクを考えて慎重になっている方もいるでしょう。

FXは少額から取引が可能なため、初心者でも気軽に始められる投資方法です。外貨を預け入れて利息を得る外貨預金と比べても手数料が安く、レバレッジを利用することで利益が狙えるといった魅力もあります。レバレッジ取引とは少ない資金をてこのように使い、手持ち資金以上の大きな金額がやりとりできる取引のことです。

本記事ではFXに興味を持ち始めた方向けに、FXの仕組みや取引を始める具体的な手順、取引を行う上での注意点を説明しています。

そもそもFXとは?外貨預金との違い

投資を始めるときに重要なのは、金融商品の特徴や仕組みを正確に把握することです。
ここではFXの基本的な仕組みについて説明します。

FXとは

FXは正式名称を「外国為替証拠金取引」といいます。「外国為替」の英語表記である「Foreign Exchange」が略されて「FX」と呼ばれるようになりました。

FXは通貨の為替相場を予測し売買を行う金融商品で、為替レートの変動が利益につながります。簡単にいえば、通貨を両替することで利益(為替差益)を得る仕組みです。

たとえば1ドルの価値が100円と同じ場合、「1ドル=100円」と表されますが、これが為替レートです。為替レートが1ドル=100円のときに10,000円をドルに変えた場合、100ドルを手にすることができます。その後1ドル=120円になったタイミングで手元の100ドルを円に両替すれば12,000円になるため、最初に持っていた金額との差額が発生し2,000円分得することになります。反対に1ドル=90円になったとき手元の100ドルを両替すれば9,000円になるため、1,000円分損することになります1
米ドル/円の組み合わせに限らず、世界中の通貨同士で交換を行えるため、状況に合わせた取引が可能です。英ポンド/ドルやユーロ/米ドル、豪ドル/円といった組み合わせがあります。

【関連ページ】FXとは? FXの基礎知識

外貨預金との違い

外貨預金は、日本円を米ドルをはじめとする外貨に両替して預金する金融商品です。預金したタイミングよりも為替レートが円安(円安とは、外国通貨の価値と比べて日本円の価値が相対的に安くなることを指します。たとえば1ドル=100円から1ドル=120円になったような場合です)に進んでいれば、引き出すときに利益が得られます。FXと似ているように思えますが、収益性や取引の仕組みにおいて異なる点があります。

複数通貨とFXチャートを示した図

外貨預金との大きな違いは、FXでは「証拠金」と呼ばれる一定額の資金を事前に預け入れて取引を行うという点です。証拠金とは、FXの口座を開設したあと取引をするために入金したお金を指します。

この証拠金を利用して手持ち資金以上の取引ができる「レバレッジ」という仕組みがあるのも、FXと外貨預金の大きな違いです。レバレッジは預け入れた証拠金の1倍から25倍まで指定できるため、たとえば10万円の自己資金しかない場合でも250万円分の通貨を取引できます2

証拠金取引の仕組みを使うため、通貨の買い注文だけではなく売り注文から入ることができます。FXでは上昇相場だけではなくレートが下がる局面でも利益を狙うことができるため、運用の幅が広くなるといえるでしょう3

また、取引に伴い発生するコストも、外貨預金と比べて安く済む可能性が高いです。

FXは外貨預金と比べると取引の選択肢が多く、柔軟な運用ができる金融商品だといえるでしょう。

FXの始め方

FXを始めるに当たって、口座開設のハードルが高く感じられる方もいるかもしれません。ここではFX取引をする会社選びのポイントや取引の始め方について解説します。

会社選び

FXの会社選びに当たっては、「最小取引単位」「スプレッド」「スワップポイント」の三つに注目しましょう。

最小取引単位

FX会社ごとに決められた、1回の売買で取引できる最低限の金額を「最小取引単位」といい、○○lotや○○通貨という形で表します。たとえば米ドル10,000通貨であれば10,000ドルの意味になります。1lot=10,000通貨として最小取引単位を定めている会社が多く、これを下回る金額での売買はできません。

ただし0.1lotや1通貨からの取引を認めているところもあるため、手元の資金に余裕がない場合は最小取引単位が小さい会社を選ぶことが重要です。

たとえば1ドル=100円の場合に、1,000通貨を最小取引単位とすると10万円が必要ですが、1通貨で取引するときに必要な資金は100円で済みます。

初心者の方にとっていきなり大きな資金で運用を始めるのは勇気がいると思いますので、最小取引単位が小さくリスクをできる限りおさえられる会社を選ぶのがよいでしょう。

【関連ページ】1通貨単位から可能!松井証券のFX

スプレッド

為替レートの売値と買値の差である「スプレッド」も会社選びで重要な要素です。
為替手数料に相当するもので、各会社が自由に決めることができます。また、通貨ペアごとに異なり、売買するたびに発生するコストです。
たとえば買値が1ドル=114.000円、売値が113.998円となっている場合は差額の0.002円(0.2銭)がスプレッドになります。最小単位が10,000通貨の場合、かかるコストは20円です。レバレッジをかけている場合にはより大きな数量の通貨を取引することになり、その分コストがかさむため軽視できません。

原則固定としている会社と、取引時間帯や相場状況によって変動する仕組みを採用している会社があるため、よくチェックして取引する会社を選びましょう。

【関連ページ】FXのスプレッドとは?

FXスプレッドとFXチャート

スワップポイント

FXでは通貨の売買以外にも、通貨同士の金利差を利用した「スワップポイント」で利益を出すことができます。

日本円のような金利の低い通貨を売ってトルコリラや南アフリカランドなど高金利の通貨を買うと、通貨を保有している限りスワップポイントが毎日受け取れます。

たとえば日本円の金利が0.1%、トルコリラが15%の場合、差額の14.9%分をスワップポイントとして受け取ることができます。ただし、スワップポイントは各国の金利差を単純に反映しているわけではなく、FX会社によっても異なります。

逆に、金利が低い国の通貨を購入する場合には、スワップポイントの支払いが発生することもあるため注意が必要です。中長期投資を考えている方は、スワップポイントが高い会社を選ぶのがよいでしょう。

口座開設

利用するFX会社が決まったら、口座開設の手続きをしてみましょう。口座開設自体は無料となっていることが多いので、初心者の方でも気軽に口座開設ができます。今回は松井証券で口座開設する場合を例にとって説明します。

口座申込手続き

公式サイトの申し込みフォームから口座開設の申し込みを行います。パソコンだけではなくスマートフォンからも申し込み手続きができる会社もあります。
住所・氏名・生年月日・メールアドレスといった必要事項を入力します。年収や投資歴、金融資産の状況といった項目もありますが、投資経験がなくても問題ありませんのでありのまま回答するようにしてください。

確認書類を提出

必要書類は「本人確認書類」と「マイナンバー確認書類」の二つです。マイナンバーカードがあれば、別途の本人確認書類の提出を不要としている会社もあります。Webまたは郵送で提出するケースが多く、スマホがあれば画像を撮影しアップロードするだけで手続きをすすめることができます。

運転免許証やパスポート、マイナンバー確認書類が必要となりますので事前に用意しておきましょう。

審査

審査が行われます。書類に不備があると口座開設までに時間がかかることがありますので注意が必要です。

審査が完了すると、ログインIDやパスワードが記載された郵送物などが手元に届き、口座開設は完了となります。

【関連ページ】松井証券でのFX口座開設手順

取引開始

FXの口座開設手続きが完了したら、今度は最初の資金(証拠金)を口座に入金します。証拠金とは、取引を行うために必要な担保のようなものです。

松井証券では、証券口座に入金した資金をFX口座に振り替えることで取引が可能です。
証券口座への入金には、インターネットバンキングと銀行口座のほかにMATSUI Bank口座からのリアルタイム入金もご利用いただけます。

入金の方法を教えてください。(Q&A)

FX口座への入出金(振替)の方法を教えてください。(Q&A)

MATSUI Bankから入金する方法を教えてください。(Q&A)

【関連ページ】取引の流れがわかる!松井証券のFX

 

FXを始めるときに注意すべきこと

FXでは取引の仕組みを事前に理解しておくことで、冷静な判断ができリスクを避けることができます。取引するうえで特に注意しておくべき点について説明します。

FXでよくある失敗とは?5パターンの失敗例と回避するための対策

初心者はレバレッジと資金量に注意する

初心者の方はなるべく低いレバレッジでの取引から始めましょう。

FXには証拠金の割合が一定を下回ると強制決済されてしまうロスカットという仕組みがあります。強制決済されるとその時点で取引が続行できなくなり、損失が確定してしまいます。レバレッジを大きくすると為替レートが少し変動しただけでロスカットが発生する可能性があります。

外貨が増えていく折れ線図

高いレバレッジでの取引は、大きな利益をねらえる反面リスクも大きくなり、元本を減らし取引が継続できなくなる原因にもなり得ます。損失がさらに広がる可能性もあるため、注意が必要です。

一方でレバレッジを低くし小さな取引単位で売買を行えば、資金に余裕を持った取引ができます。経験を積むこともできるため、取引の上達につながるでしょう。

【関連ページ】FXのレバレッジとは?

市場は24時間動いている

FXは24時間いつでも取引できるというメリットがありますが、取引を行う時間には注意しなければなりません。

FX市場は世界各国で開かれており、ロンドンやニューヨークのような主要なマーケットのオープン時間に合わせて取引が活発になります。取引が活発になる時間は値動きが激しくなる傾向が強いため、少し目を離した間に資産が減る可能性もあります。

リターンとリスクを考えたうえで、どの時間帯に取引をするか投資スタイルを事前に決定し取引を行うのが重要です。

【関連ページ】FXはどうやって利益を得る?

世界のFXチャート

はじめはデイトレードがおすすめ

デイトレードとはその日のうちに売買注文から決済注文までを完了させ、売買を終えるトレードスタイルを指します。
短い時間の中で何度も売買を繰り返すことで小さな利益を積み重ねることができ、資金効率がよいのがメリットです。

夕方から夜間にかけては、重要経済指標が発表されたり取引が活発になったりすることで、相場が急激に変動するリスクがあります。相場やチャートを常に見ておくことは負担が大きいですが、デイトレードであればその日のうちに売買を終えて手仕舞いをするためその必要がなく、初心者の方におすすめです。

【関連ページ】FXのデイトレードとは?

FXは初心者の方にもおすすめの投資方法

本記事ではこれからFXを始める方に向けて、FXの仕組みや取引を始めるまでの手順、トレードを行う際の注意点について説明しました。

FXは世界各国の為替レートの変動を利用して利益を得る金融商品です。外貨預金と違い、取引にレバレッジがかけられる証拠金取引によって利益をあげることができます。
FX業者を選ぶ時は「最小取引単位」「スプレッド」「スワップポイント」の3点に注目することが重要です。業者ごとに特徴がありますので慎重に選びましょう。

口座開設に難しいイメージを持っている方は多いかもしれませんが、手続きに必要なステップはそれほど多くありません。またレバレッジや資金管理に注意すれば、過度にリスクを恐れる必要はありません。初心者の方の場合、まずは少ない資金で取引に慣れることを意識してみてください。

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リスクおよび手数料などについて